トム・リドルとヴォルデモートは同一人物!父母や杖・出身寮についても!

トムリドルとヴォルデモートは同じ

ハリー・ポッターの最大の敵ヴォルデモート。

名前を言ってはいけないあの人例のあの人と呼ばれ、彼に従っている死喰い人も、我が君御主人様闇の帝王と呼び、その名前が口にすることは、ありませんでした。

 

彼の数奇な運命と、野望とは…?

トム・リドルはヴォルデモート

第2巻(映画では2作品目)で記憶として、登場したT・Mリドル、つまり「Tom Marvolo Riddle」は、ヴォルデモートでした。

作中(劇中)で、自分の名前の「スペル」を「アナグラム」にして、「I am Lord Voldemort」としたと、語りました。

 

ここで、ヴォルデモートについて、明らかになったのは、出身寮がスリザリンであること、50年前にホグワーツの生徒であったことです。

それと、マグル(人間)の血が混ざった、魔法使いが嫌いなこと、嫌いというより、憎んでいるのかもしれません。

 

トム・リドルの記憶は、宿っていた日記をハリーに壊され、消えてしまいます。

 

ヴォルデモートの完全復活は、第4巻(映画では4作品目)で、本格的に活動を開始しますが、ハリーに敗れてその魂は、永遠に生死の狭間の世界(リンボ)に囚われることになり、物語な幕を下ろします。

トム・リドルがホグワーツ魔法魔術学校に入学するまで

1926年12月31日に、ロンドンの孤児院で産まれたリドル。

リドルを産んで間もなくに、母のメローピー・ゴーントは亡くなり、父や親族も音信不通で、父からは産まれる前から、母には産まれてから『棄てられた』と、リドルは考えます。

 

リドルの名前は、メローピーが死の直前に、夫の「トム・リドル・シニア」と父親のマールヴォロ・ゴーントにちなんでトム・マールヴォロ・リドル(「Tom Marvolo Riddle」)と名付けました。

 

生まれ育った孤児院では、十分な愛情を受けることなく過ごします。

幼いリドルは、自分の出自を知りませんが、自身の魔法の力には気付いていました。

蛇語(パーセルタング)を使い、蛇と話す事もできたようです。

 

そして、11歳のときに、ダンブルドアが孤児院を訪れます。

自分が魔法使いであることを、知らされ、ホグワーツ魔法魔術学校に入学するのでした。

トム・リドルの学生時代

◆トム・リドルの杖

ホグワーツ魔法魔術学校に入学することが決まり、学校からの援助のお金を受け取ったリドルは、ダイアゴン横丁で中古の教科書や、魔術の道具等を購入して、オリバンダーの店で本体はイチイの木芯は不死鳥の尾羽根34センチの杖を買いました。

※後に、ハリーが購入した杖と芯が同じ(兄弟杖)で、対決した際に、杖が思うように使えず、この弱点をなくすためにニワトコの杖を求めるようになった。

◆トム・リドルの考え

リドルは組み分けされ、スリザリン寮生になったリドルは1938年から1945年までホグワーツ魔法魔術学校に生徒としていました。

学校で自分の血筋を調べていくうちに、父親がマグルで母親が魔女だったと、認めなくてはならなくなり、元々嫌っていた平凡な名前でしたが、「汚らわしいマグルの名前」とますます自分の名前が嫌いになりました。

このころから、『トム・マールヴォロ・リドル(「Tom Marvolo Riddle」)』の「スペル」を「アナグラム」にして、『私はヴォルデモート卿だ(「I am Lord Voldemort」)』になることから、『ヴォルデモート卿』と名乗り始めます。

そして、母方の祖父の名前から付けられたミドルネームから、母親の家系を発見して、自分の寮の名前でもあるサラザール・スリザリンの末裔が母であると知りました。

1943年の夏、母方の伯父に父が、母を棄てたことを聞き、自分に相応しくない血筋を消すために、父と父方の祖父母を殺して、その罪を母方の伯父に着せました。

※1943年には『秘密の部屋』事件もあります。

 

リドルは、自分の出生についてコンプレックスを持っていて、在学中に『純血主義』の思想を知ると、それにのめり込んでいきました。

この時に、スリザリンの生徒たち(後の死喰い人となる者たち)に、『力』を見せて従えていました。

◆ホグワーツ魔法魔術学校始まって以来の秀才の表裏

表面上では成績優秀な模範生を演じていました。

成績が優秀なうえ、父譲りの端整な容姿と、恵まれなかった境遇、謙虚な態度、そして巧みな話術で、教師たちを騙していました。

唯一、リドルを信用していなかったのは、ダンブルドアだけでした。

 

その一方で、在学中に分霊箱(ホークラックス)の存在を知り、6年生の時にスラグホーン教授に、分霊箱を複数作ることができるか、と尋ね、殺人も犯しています。

※1942年の5年生には監督生に、1944年の7年生には主席に選ばれています。

トム・リドルからヴォルデモートへ

◆トム・リドルが失踪するまで

卒業後の進路として『闇の魔術に対する防衛術』の教授として、ホグワーツに残れるように志願したが、ダンブルドアに進言された、当時の校長アーマンド・ディペットに断られ、魔法省からの誘いも断って、『夜の闇横丁』にあるボージン・アンド・バークスに就職しました。

リドル自身の目的に合った魔法具を発見すると、持ち主を殺害し、その罪を他のものに着せて姿を消したのです。

 

◆ヴォルデモートの肉体が消失するまで

リドルは約10年間姿を隠していました。

その間に、自分に忠実な部下を集め、闇の魔術の研究も行っていたのです。

 

1956年頃の冬にホグワーツを訪れ、再び『闇の魔術に対する防衛術』の教授に志願しますが、ホグワーツの校長に就任していたダンブルドアに断られます。

その時に、『闇の魔術に対する防衛術』の教授は1年を超えてとどまる者はいない、と呪いをかけました。

 

この時にはすでに、以前のような端整な容姿ではなく、分霊箱を作るために、何度も魂を分裂させて歪み始めていました。

 

そしてリドルは『ヴォルデモート卿』となり、魔法戦争が始まるまでの約14年間、勢力を広げ、自身の『力』を増幅させていくのでした。

 

1970年頃から本格的に活動を始めます。

その活動に反抗する者もいて、ダンブルドアは不死鳥の騎士団を結成。

第一次魔法戦争といわれています。

 

戦争が始まって約10年経ったころに、一人の手下(セブルス・スネイプ)によって、自分を「滅ぼす可能性を持つ者」が出現するとシビル・トレローニーが予言したと報告されました。

ヴォルデモートは、ポッター家に産まれる子供が予言の人物だと考えて、ポッター家を狙うようになります。

 

1981年10月31日に運命が動きます。

 

ピーター・ペティグリューの密告によって、ポッター家は襲撃されます。

ジェームズ、リリーのポッター夫妻を殺害しますが、ハリーに放った「死の呪い」が撥ね返ります。

これはリリーがハリーを守るために遺した「守りの魔法」でした。

 

それによって、ヴォルデモートの肉体は消滅して、11年に及んだ第一次魔法戦争は幕を下ろしました。

 

◆肉体の消滅から復活、そして死

ヴォルデモートは肉体と魔力を失い、ゴーストのような形で生き永らえていました。

 

1991年、クィリナス・クィレル教授にヴォルデモートは憑りつき、肉体を取り戻す計画を練ります。

賢者の石を使えば、肉体を取り戻せる事を知ったヴォルデモートは、賢者の石を手に入れるようにクィレルに命じたのです。

※ハリー・ポッターと賢者の石

 

1994年、希望を捨てはじめていたヴォルデモートのもとに、ピーター・ペティグリューが戻りました。

三大魔法学校対抗試合を利用して、完全復活を果たすのでした。

そして、ハリーと決闘するのですが、ヴォルデモートの杖とハリーの杖が「兄弟杖」であったため正常に働かず、その結果、ハリーを逃がしてしまいます。

※ハリーポッターと炎のゴブレット

 

ヴォルデモートは再び活動を開始します。

そして、彼にとって最大の敵であるダンブルドアがスネイプの手によって殺害、魔法界の実質的な支配者にヴォルデモートはなりました。

第二次魔法戦争の始まりでした。

※ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団、ハリー・ポッターと謎のプリンス

 

1998年、ハリーの殺害を図りますが、ハリーが死ぬことはなく、逆にヴォルデモートの魂の一部が破壊されました。

ハリーが死んでいないことに気づかなかったうえに、凱旋の最中に最後の分霊箱だったナギニがネビル・ロングボトムに破壊されてしまいます。

そして、ホグワーツ側の増援が来て混戦、乱戦になり、ハリーと再び対峙することになります。

 

ハリーから「ニワトコの杖」の『真の所有者』はヴォルデモートではないと告げられますが、これを無視して『真の所有者』であるハリーに、「ニワトコの杖」で死の呪文を放ったため、魔法が自分に撥ね返り、死亡し第二次魔法戦争も終わりをつげたのです。

※ハリー・ポッターと死の秘宝

トム・リドルとヴォルデモートの身体の描写

闇の魔術に深入りするまでは、背が高く、色白の肌に漆黒の髪と瞳で容姿端麗でした。

分霊箱の作成などの影響で、過去の美青年としての見る影もなく、顔の造形は歪んでいて、肌は青白く、瞳は赤くなっていました。

復活以降はドクロに似た白い頭に、蛇に似た鼻、猫のような赤い瞳になったと描写されています。

※1変貌の前も、激昂した時は瞳が赤く変化していたらしいです。

※2映画では瞳の色は青

トム・リドルの数奇な運命と、野望

シリーズを通して悪役として描かれているヴォルデモートですが、トム・リドルとしての過去を知ってから、もう1度作品を振り返ってみても良いのではないでしょうか?

 

ほとんどが、ハリーと対極になっていたと思います。

混血なのは同じなのですが、短い間でも両親に愛されていたハリー、ロンやハーマイオニーとの友情、何よりも彼らを大切にして、尊敬する心。

 

それに対して、リドルは両親の愛情を感じることなく、子供の頃から自分の『力』だけを信じて、誰も大切にすることも、尊敬することもありませんでした。

 

純血主義の思想にとらわれていたので、誰よりも強い、特別な『力』を持っている自分が、実は混血だったというのが、許せなかったのでしょうね。

混血を嫌い、憎んで、純血のみの理想の世界を作ることを望んだのだと思います。

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